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■次世代省エネ基準クリアが標準性能。
真冬もわずかな暖房エネルギーで家全体を暖める。 |
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いまでこそ、高断熱・高気密や全館暖房という言葉がユーザーに知られつつあるが、高橋がそうした家づくりを始めた20年前は、施主はもちろん、同業者にもなかなか理解されなかった。
一般ユーザーを相手に、一から説明して理解を得るのは容易ではない。ましてや言葉で伝えるのは苦手な性分。
幸い「予算の範囲内であれば」と信頼して任せてくれる施主がほとんど。あとはつくり手の良心の問題と心を決めた。
以後、どんなに厳しい予算でも断熱・気密施工を疎かにしたことはない。次世代省エネルギー基準をクリアする性能は、高橋にとってあくまで標準仕様なのである。
手を抜けないのは、性能だけではない。木材の質にも徹底してこだわる。木は生き物。家の一部となってからも、木は育った通りに動こうとする。一見真っ直ぐに見える木でも、収めたあとで暴れる場合も少なくない。一本一本の癖を読み、建物が内側に締まっていくように組む。そうした意識が、高橋の体に染みついている。
「この仕事は自然を相手にしている仕事であることを、絶対に忘れちゃいけない。木の力を侮ると、少しずつ建物が崩れていく」
製材後の角材に触れるだけで、素材の良し悪しがわかる。いくらきれいな木目でも、手触りに違和感があれば、仕入れ元に突き返す。
およそ施主が判断できるレベルではないと思っても、「目利きの人が見たとき、ここの大工はこの程度かと思われたくはない」から、自分をごまかすことはしない。名木がほしいのではない。家と家族を支える木として、最高の材がほしいだけだ。
「だから製材所からいい木が入ったと聞くと、すぐ使う予定がなくてもつい買っておきたくなるんだよ(笑い)」
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